「天使のことも神様のこともバレちゃう。神様は私達の上の上の人だから、クビにされちゃうし…」
クビ、なんてあんのかい。
「…でも、まだ皆の運命は決まってないから、バレそうになったらフォローしますんでー」
へらっと笑ってピースした天使。
「じゃ、また失くすね〜」
残酷すぎることをさらりと言った天使のへらへらした笑顔は、何を考えているかも、全く読めない。
秋葉は表情に出るけど…この天使はずっと笑顔だし読めないな…。
杖を同じように叩きつけているのに違う事になるってことは、やっぱり天使もまあまあ偉くて、魔法みたいなのが使えるんだなぁ…。
「あ、ちなみに、こいつは、まだ天使見習いだから」
くいっと天使が指差したのは…男の人の天使。
「み、見習い⁉︎」
そんなのあるの⁉︎
「そーそー。ま、明日にはもう一人前になるって言う約束だから、明日からはいないから」
「じゃあね」
なるほど、だからこの人はあんまり喋らなかったのか…。



