ハッとした。 私は、前に見た雲の上に立っていた。 …夢、見れた。 「こーんにっちはっ、実紀〜」 「もうすっかり呼び捨てじゃん…」 前はちゃん付けだったのになぁ…。 「で、どうしたのか?」 男の人天使が私に聞いた。 「ちょーっと待って〜、夢の中くらいさぁ、戻してあげても良いじゃ〜ん」 「…何を?」 「ねっ、ほら、こんな真顔じゃまともに話せないじゃ〜んっ」 「確かにな…」 …感情ってそんなに大事?