どんな君でも、溺愛します。


あっちこっちにある…これなら、登れそうっ…!



出っ張りに足をかけて、登っていく。



一番上は、屋根みたいに三角…。



三角の上を握って、辺りを見渡した。



これなら、高いし、遠いところも見えるかもっ…。



あっ…建物、もう一つあるっ。



この建物より高いみたいで、だいぶ目立っている。



よしっ、あそこに行こうっ。



そう思った時、ハッと息を飲んだ。私が登った建物から、今見つけた建物まで、空中に床ができたのだ。



この床…く、空中にあるけど…だ、大丈夫⁉︎ 崩れない⁉︎



恐る恐る足を床に乗せた。崩れない。頑丈そうだ。



空中の床の上を走って、建物を目指す。




よし、ついたっ…。