「大丈夫か⁉︎」 「う、うん、生きてるよ」 こ、このくらいしか言えないっ。 いやい? とか、意味不明だし…。 「…そうか」 流石にそれはわかる、とでも言いたげな顔。そ、そりゃそうだよね…。 …この人は、凄く落ち着いている人だなぁ…。 メガネをかけていて、切れ長の瞳が、黒髪によく似合っていた。 「…じゃあな。気をつけろよ」 少し口角を上げた彼。うーん…色んな人がこの顔するなぁ…私は出来ないから変なやつって思われてるかも…。 私はぐるぐる考えながら、門をくぐった。