どんな君でも、溺愛します。





あ…私の足が、棒になる…!



ことわざくらいは覚えてる。




なるほどね…これが“疲れた”かあ…。



…ていうか、これは体の事だし、感情ではないと思うんだけどなぁ…休憩したいだけだし。




…あ、もうついてる…。



ドアが開いていた事に気付いて、電車をおりると、すぐドアがしまった。







** **





私の学校は、坂の上にある。




遠い…。



坂の途中にはちらほら人が見えるけど、まだ早いので人は少ない。




ーヒュンッ




…ん?




何かが飛んでくるような音がした。





「危ないっ!」





誰かの声が飛んでくる。