「……俺は、見たんだ。母上から王家の庭に咲いた薔薇の花をミレイユに届けるように言われて、驚かせようとアレイスター公爵家に行った時、同じ年代の男の子とミレイユが親しげに話しているところを見たんだ。それなのに、あれは誰かと確認した俺には、同じ年代の異性で仲の良い子は居ないと言った。俺に嘘をついたのは、ミレイユの方だろう!」
……我がアレイスター公爵邸に、異性が?
ああ……もしかしたら、私と血縁関係にあるチェーザレのことを、まだ隠さなければいけない時だったから、それを誤解してしまったって事かしら?
「……え? もしかして、お忍びで来ていたチェーザレを、見たってことかしら?」
私は隣に居る背の高い従兄弟、チェーザレを見た。彼は顎に手を置いて、記憶を探るようにした。
「そういえば、昔、アレイスター公爵邸から帰る時に、玄関に高そうな薔薇の花束があった時があったな……あれは、王太子が持って来ていたのか……」
なんと、記憶力の良いチェーザレはジェレミアの持って来ていた薔薇の花束を見ていたらしい。
……我がアレイスター公爵邸に、異性が?
ああ……もしかしたら、私と血縁関係にあるチェーザレのことを、まだ隠さなければいけない時だったから、それを誤解してしまったって事かしら?
「……え? もしかして、お忍びで来ていたチェーザレを、見たってことかしら?」
私は隣に居る背の高い従兄弟、チェーザレを見た。彼は顎に手を置いて、記憶を探るようにした。
「そういえば、昔、アレイスター公爵邸から帰る時に、玄関に高そうな薔薇の花束があった時があったな……あれは、王太子が持って来ていたのか……」
なんと、記憶力の良いチェーザレはジェレミアの持って来ていた薔薇の花束を見ていたらしい。



