キミのために一生分の恋を歌う -first stage-

しばらく小春とそのまま抱き合っていたが、小春に夜も遅いので早く休むよう促され、食事を済ませて部屋に戻ることにした。

「小春、おやすみ」
「お姉ちゃんおやすみ。ライブのことは決まったらちゃんと報せるから」
「うん。ありがとね」
「なんもさ。あ、そうだ。今度諏訪野先生に私も会いたい」
「分かった。なんか2人って気が合いそう。似てるんだよね」
「ふふ、電話だけだけど私もそう思ったの。じゃあよろしく伝えておいてね」

小春は短い髪をふわりと揺らしながら、振り返ると自分の部屋に戻って行った。