こんなことは、誰にも相談出来なかった。
「彼」は私に、友達がいるかどうかを尋ねた。
私は咄嗟に「いる」と答えたし、それは事実…だと、自分は思っている。
学校に友達はいる。
よくお喋りする友達。放課後に一緒に遊びに行ったり、宿題を見せ合ったりする友達が。
…でも、毎晩見ている悪夢について相談出来る友達は、一人もいなかった。
遊び友達はいても、本当に大切なことを相談する友達はいない。
それって、果たして友達と言えるのだろうか。
分からなかった。
だけど、認めたくなかった。
「私に友達はいません」なんて、そんな寂しいことは。
それは…あまりにも惨めだった。
言えたら良かったのに。「彼」のように。
はっきりと、「友達はいない」って。
「私は無価値な人間です」って…。
…言えたら、良かったのに。
自分の下らない…下らないプライドが邪魔をして…。
…だけど私にとって、そのプライドこそ、何より大切なものだった。
それがどんなに馬鹿馬鹿しいことか、私には分かっていなかった。
プライドに固執して、誰にも相談することが出来ず、一人悪夢に怯えていた…。
…そんな私のもとに、「彼」が現れた。
私が怯えていたあの学校の屋上に、「彼」がやって来た。
…「彼」の名前は、響也くんと言った。
萩原響也くん。
恐怖に怯えていた私のもとにやって来た彼は、私を安心させてくれた。
大丈夫だって言ってくれた。
何にも大丈夫じゃないはずなのに、でも私を落ち着かせる為に、大丈夫だって。そう言ってくれた。
その言葉に、私がどれだけ救われたか。
あの後色々あって、結局ちゃんとお礼を言えなかった。
これも後で知ったことだけど、響也くんはあの時、酷く絶望していたのだ。
私に負けないくらいに。
彼はあの時、他の『処刑場』メンバーと、ゾンビを殲滅する為に落とし穴作戦を敢行し。
それに失敗した後、響也くんの発案で、放火作戦を行ったそうだが。
それにも失敗して、心が折れてしまった響也くんは、酷く落ち込んでいた。
一人になりたくて、逃げ出したくて…屋上にやって来た。
…そうしたら、そこに私がいたのだ。
響也くんには気の毒な話だけど、あの時彼が絶望してくれたからこそ、私達は出会うことが出来たのだ。
「彼」は私に、友達がいるかどうかを尋ねた。
私は咄嗟に「いる」と答えたし、それは事実…だと、自分は思っている。
学校に友達はいる。
よくお喋りする友達。放課後に一緒に遊びに行ったり、宿題を見せ合ったりする友達が。
…でも、毎晩見ている悪夢について相談出来る友達は、一人もいなかった。
遊び友達はいても、本当に大切なことを相談する友達はいない。
それって、果たして友達と言えるのだろうか。
分からなかった。
だけど、認めたくなかった。
「私に友達はいません」なんて、そんな寂しいことは。
それは…あまりにも惨めだった。
言えたら良かったのに。「彼」のように。
はっきりと、「友達はいない」って。
「私は無価値な人間です」って…。
…言えたら、良かったのに。
自分の下らない…下らないプライドが邪魔をして…。
…だけど私にとって、そのプライドこそ、何より大切なものだった。
それがどんなに馬鹿馬鹿しいことか、私には分かっていなかった。
プライドに固執して、誰にも相談することが出来ず、一人悪夢に怯えていた…。
…そんな私のもとに、「彼」が現れた。
私が怯えていたあの学校の屋上に、「彼」がやって来た。
…「彼」の名前は、響也くんと言った。
萩原響也くん。
恐怖に怯えていた私のもとにやって来た彼は、私を安心させてくれた。
大丈夫だって言ってくれた。
何にも大丈夫じゃないはずなのに、でも私を落ち着かせる為に、大丈夫だって。そう言ってくれた。
その言葉に、私がどれだけ救われたか。
あの後色々あって、結局ちゃんとお礼を言えなかった。
これも後で知ったことだけど、響也くんはあの時、酷く絶望していたのだ。
私に負けないくらいに。
彼はあの時、他の『処刑場』メンバーと、ゾンビを殲滅する為に落とし穴作戦を敢行し。
それに失敗した後、響也くんの発案で、放火作戦を行ったそうだが。
それにも失敗して、心が折れてしまった響也くんは、酷く落ち込んでいた。
一人になりたくて、逃げ出したくて…屋上にやって来た。
…そうしたら、そこに私がいたのだ。
響也くんには気の毒な話だけど、あの時彼が絶望してくれたからこそ、私達は出会うことが出来たのだ。


