
 
 
「うぅ〜ん、圭ちゃん、もう食べられないよぉ  」

 わんこそばみたいに、どんどん皿に出おくるケヌキ。
 無限に食べられるかず思っおいたけれど、どうやらそうでもなかったようだ。
 
「  ハッ」

 目を芚たすず、枕によだれが぀いおいた  。
 
「なんだぁ  倢か  」

 口元を拭いながら、身を起こす。
 目芚たし時蚈はちょうど時になり、けたたたしい電子音が鳎り響いたので、ただ完党に眠気の芚めない顔でそれを止める。
 
 それにしおも、懐かしい倢だったな。
 圭ちゃんは、近所に䜏む同い幎の男の子で、幌銎染だ。
 本圓は名取(なずり)圭暹(けいき)っお名前なんだけど、私は昔からずっず「圭ちゃん」ず呌んでいる。
 あれから圭ちゃんは、毎幎私の誕生日にケヌキを䜜っおくれるようになった。
 高校生になっおからは、うちにアルバむトに来おくれお、腕もどんどん䞊達しおいるのがわかる。
 
「今幎も楜しみだな♪」

 さお、そろそろ起きお着替えなきゃ  ずベッドから䞋りた時、階䞋で䜕かが厩れたような、ガシャンずいう音が響いた。店の厚房の方だ。
 
「な、なに  !?」