新月の天使

なにやらモジモジと手を動かしている柚葉ちゃん。


それに、なんだか頬が紅く染まってるような……。




『あ、のね……。実はね、え……と……、あ、あたし……』


『実は?』




『じ、つは………あっ、あたし、彼氏が……できたの!!』




……かれ、し?


彼氏って、あの彼氏彼女の、彼氏?





『い、いつできたの?』


『……あたし、夏休みに入ってから塾の講習にいってるんだけど、そこで出会った人なの。すごく優しくて、かっこいいんだ……』





そう言う柚葉ちゃんの頬は紅く染まっていて、完全に恋する乙女の顔だった。



柚葉ちゃんに彼氏……。


なんだか……少し寂しいけど、柚葉ちゃんが幸せそうだと私も嬉しいな。




『そうなんだね……』


『うん。それで、ね。今度……でっ、でーとに、行くんだ。だから、今日は……そのための服を買いたい、なぁ……って』





なるほど。それでショッピングモールに誘ったんだ……。


でも、こんな柚葉ちゃんを見るのは初めて。


いつも私にたくさんのことをしてくれる柚葉ちゃんに、私もお返しがしたい。




『柚葉ちゃん。そういうことなら、私が柚葉ちゃんの服を全力で選ばせてもらうね!』



『っ〜〜!ありがとうっ、せーちゃん!』











ということで、今はいろんな服屋さんを回っているところ。




「ところで柚葉ちゃんの彼氏さんってどんな服装が好みなの?」