「ごめんね。急用ができちゃったから、帰るね!」
「星那……!?」
できるだけ元気よく言うと、私は倉庫を後にした。
♦️♦️
【 Side悠 】
『あ〜、こいつね。俺らの大事なやつだから──── 傷つけたら容赦しねぇぞ』
総長からその言葉を聞いたとき、現実を疑った。
あの女嫌いの総長が、ある日突然地味な女の子を連れてきて、その日の倉庫内はハチャメチャだった。
もし誰かの彼女だとか、〝姫〟だったりしたら幹部たちから紹介があると思っていたけれど、それも無し。
さらに、その日を境にその女の子は毎日青藍の倉庫に来るようになった。
毎日楽しそうに幹部5人と来て、帰りは幹部の誰かが出入り口まで送る。
それも、主に総長だったことに、メンバーに激震が走った。
そして1か月間、倉庫に通い続け夏休みまで来ていたその子。
幹部の話を聞いていると、その子の名前は星那というらしい。
星那は幹部と仲がいいのか、いつも一階まで笑い声が聞こえていた。
けれど、突然来なくなって幹部たちの機嫌は最悪だった。
総長と十色さんは不機嫌、遥さんと和真さんは口々に「星那ちゃんがいないとつまらない」というし、智哉さんもいつもと変わらないように見えて寂しそうで。
もう、何がなんだかわからなかった。
幹部をあんな風にさせる星那は、何者なのか。
僕を含め、なにも知らされていないメンバーは不満だらけだった。
「星那……!?」
できるだけ元気よく言うと、私は倉庫を後にした。
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【 Side悠 】
『あ〜、こいつね。俺らの大事なやつだから──── 傷つけたら容赦しねぇぞ』
総長からその言葉を聞いたとき、現実を疑った。
あの女嫌いの総長が、ある日突然地味な女の子を連れてきて、その日の倉庫内はハチャメチャだった。
もし誰かの彼女だとか、〝姫〟だったりしたら幹部たちから紹介があると思っていたけれど、それも無し。
さらに、その日を境にその女の子は毎日青藍の倉庫に来るようになった。
毎日楽しそうに幹部5人と来て、帰りは幹部の誰かが出入り口まで送る。
それも、主に総長だったことに、メンバーに激震が走った。
そして1か月間、倉庫に通い続け夏休みまで来ていたその子。
幹部の話を聞いていると、その子の名前は星那というらしい。
星那は幹部と仲がいいのか、いつも一階まで笑い声が聞こえていた。
けれど、突然来なくなって幹部たちの機嫌は最悪だった。
総長と十色さんは不機嫌、遥さんと和真さんは口々に「星那ちゃんがいないとつまらない」というし、智哉さんもいつもと変わらないように見えて寂しそうで。
もう、何がなんだかわからなかった。
幹部をあんな風にさせる星那は、何者なのか。
僕を含め、なにも知らされていないメンバーは不満だらけだった。


