新月の天使

「悠。嘘偽りなく答えろ。何があった?」


「じ、実は──────」





「ちょっとちょっと、さっきから騒がしいけど、どーしたの」




………!


遥くんに十色くん、智哉くんまで……。


3人揃って階段を降りてくる。



騒ぎが2階まで聞こえてたなんて思わなかったよ。




「……さっき、星那が青藍のメンバーを見て怯えながら泣いていた」



眉間に深くシワを寄せながら答えた瀬那くん。


そして、その言葉に意外にも一番に反応したのは十色くんだった。



「なんだ、それ……。どういうことだよ、星那が泣いてたって!!」




今にも瀬那くんに掴みかかりそうな勢いだ。


どうして、そんなに怒ってるんだろ。



「それを、今から悠に説明してもらうところだ」



瀬那くんの言葉で、ここにいる全員の視線が悠くんに向く。


大勢の視線に縮めた方を更に縮めて、悠くんは話し始めた。




「じ、実は……久しぶりに来た、そちらの……女の子に向かってメンバーが暴言を吐いて……それで、女の子が泣いちゃったところに、そ……ちょが来て」





たどたどしかったが、簡潔にまとめられていてわかりやすい説明だった。


客観的に見れば、メンバーの皆が私を泣かせたように見えたよね……。



瀬那くんの方を見ると、拳がブルブルと震えていた。



「…………分かった」




どうするつもりなんだろ……。