「お待たせしましたー」


いつもより高くないか?っていう声で桃が一言。


「いいよー全然待ってないよ」


座って座ってと促す男子たち。


男子と女子が向き合う形で座り、最初は自己紹介から始まった。


みんなが挨拶をしていく中、なにを喋ろうか必死に考えた。


「えっと、漆原芙結(ウルシハラフユ)です。好きな季節は冬です。よろしくお願いします。」



と、無難に終わらせた。


それから席替えをして、この場所本来の使い方をし始めた。


みんな歌上手いなー



なんて端の方に座り呑気なことを考えていた。