「行ってきまーす!」


玄関を出ると、


「あら、芙結ちゃんおはよう」


声をかけてくれたのは隣の家に住む満織(ミキオ)くんのお母さんだ。



「雪ちゃんおはようございます!」


お母さんがそう呼んでるから私もそう呼ぶことにしたんだ。


満織くんとは幼なじみで今でも仲がいい。


私より5つ上の満織くんは大学生で今はお隣には住んでいない。


だから会う機会は減っちゃった。


「気をつけてね」


「はい!行ってきます!」


雪ちゃんに手を振って学校に向かった。