願わくは愛であれ




猫カフェを出て、少しショッピングをした。


駅の改札を出て、二人で家に向かって歩いた。


私たちの家は同じ住宅街にあるため、自然と二人で並んで帰路を歩く。



昔は、愛瑠と瑠李と満織くんの4人で遊ぶことが多かったけど、


2人が大人になるにつれ、歳がいちばん近い瑠李と遊ぶことが増えた。




「今日は楽しかったね!また行きたいなー」


「、、、」


ん?


「瑠李?」


下を向いて止まった瑠李を具合が悪いのかと心配になり声をかけると、


「あのさ、」


パッと顔を上げた瑠李の顔が夕日に照らされた。






「俺、芙結が好きだよ。」