願わくは愛であれ



「、、、は?」



突然でてきた実兄の名前に驚く。

普通は別に驚くことてもないのかもしれないが、

愛瑠と芙結はもうずっと連絡をとっていなかったはずで、


2年前、愛瑠が芙結の前から姿を消してからは

不用意に芙結の前で愛瑠の話をしないことは暗黙の了解だった。



なのに、なんで今になって


「それがー、合コンに行ったら男にホテルに連れ込まれそうになってーそしたら愛瑠が助けてくれたの」



「は、?合コ、?え?ホテル?え?


すーっ、ちょ、待ってくれ情報が多すぎる」




おでこに手を当て、頭を抱えた。

OK。一つずつ整理しよう。