願わくは愛であれ




似てるかー?俺はあんなスカしたような顔してねぇぞ

なんて思って見ていると


ルイくんを抱っこして猫吸いとやらをしだした芙結


「なっ、!?」


「ちょ、何?大きい声出さないで瑠李」


自分に重ねるようにして考えていたため、突然のことに驚き椅子からガタッと立ち上がってしまった。



もう〜、猫ちゃんたちがびっくりしゃうよ


という芙結を横目にガキか、と自分に投げかけながら椅子に座り直した。




それから芙結はたくさん猫を堪能し満足したのか、小さなテーブルを挟んで俺の向かいの席に座った。



「で、話って?」


早速気になっていたことを切り出した。



「ふふふ、」


すると笑みが抑えられないというように口角を上げた。


「なんだよ、」


「それがねー、昨日、愛瑠に会ったんだ」