ぼやけて揺れる視界が憎い、泣きたくないのに。


苦しい、苦しい



また逢えたのに。



「やっぱ、まだ怖い?」


あなたの優しい声がもっと涙腺を緩める。


「っ、怖ぃ」


「うん、そうだよな。もう大丈夫だよ」


「怖いぃ、ぅっう、」


怖い。


怖くてたまらないのだ。あなたに嫌われることが、


「大丈夫。大丈夫だから。」



突然いなくなるくせに、会ったら優しくしてくれる。


わけのわからない人。