「ごめん、もう大丈夫」
気が済むまで泣いて、冷静になり少し羞恥心が襲ってきた。
私が泣いてる間、愛瑠は人目を避けた場所に寄せてくれて、ずっと背中をさすってくれた。
「家まで送るよ。」
「ありがと、」
車を停めてるという、駐車場まで一緒に歩いて向かった。
な、何を話そう、
どこまで聞いていいんだろう?
「高校、そこにしたんだな」
上から降ってきた愛瑠の声に顔を上げた。
私の制服に視線を送りながらしてきた問いかけに頷いた。
「うん。近かったから」
「そっか」
「もう高2か、早いな」
「ふふ、なんか愛瑠おじさんみたいだよ」
「おじ、ってまだ22だわ」
なんて、ちょっとふざけて空気が和んだ頃、駐車場に着いた。

