願わくは愛であれ

「スマホ、鳴ってるけど」


指をさされた方へ自然と目を向け、

ブレザーのポケットに入れていたスマホを取り出した。


桃と花梨からだった。


『あの3人ヤバいやつだった。』



『芙結大丈夫？』


どうやら、私が帰った後にすぐ藍くんも居なくなったから

もしかしてって、心配してくれたらしい。


2人は途中でやばいやつだって気づいて抜け出してきたみたいだ。


良かった、ひと安心だ。


とりあえず、大丈夫だということを伝えた。


2人からは謝罪のメッセージも沢山きていた。