願わくは愛であれ


肩を組まれたまま入口の受付の前を通って外に出る。


不幸にも、店員さんは不在。


けっこーやばいのでは



焦りと恐怖で自分の鼓動が早くなってるのがわかる、


怖くて声が出せない。

身体は震えて力が入らない。きっと走ってもすぐ追いつかれる。


何処に連れていかれるのかなんて、だいたい想像できる。


そこまで無知じゃないし、馬鹿じゃない。



この人がこんなんなら、桃と花梨の方もやばいかもしれない。