モテ王子とのルームシェア、お断りします

「そ、そんな。どうともないよ!」



「同居してる」



隣でいつものトーンではっきり言い切った渚くんを2度見する。



えっ、今なんて…?



「渚くん?」



「八雲今お前なんて?」



私と日野くんは目をまん丸にして尋ねる。



渚くんが自分から他人にこの秘密言うなんて。



「同居してるっつったんだよ」



眉間に皺を寄せてもう一度、渚くんはそう言った。



信じられない。



何も言えず黙りこくった。