モテ王子とのルームシェア、お断りします

もう無理だ。



そう思った時だった。



「随分自意識過剰だな」



ふんと鼻で笑い日野くんのことを見る1人の男の子。



……私の大好きな人。



なんで、ここに。



今、1番会いたかった人がいるの?



「や、八雲?なんだよ、なんでお前ここに」



日野くんはさらに深くパーカーのフードを被った。



「そりゃ家の近くだからな。で、お前は何してんの?」



渚くんはさっと私のいる所まで来て壁を作ってくれた。