モテ王子とのルームシェア、お断りします

おかゆは期待以上のおいしさで優しい味がした。



「玲衣はもっかい寝てろ」



食べ終わると渚くんは私にまた寝るように言い、自分は私の分のお皿洗いをしてくれていた。



「ありがと」



私も椅子から立ち、もう一度寝るために自分の部屋に向かおうとする。



立ち上がった時。



「わっ…!」



視界が急に暗くなって体が傾く。



クラクラする…。