モテ王子とのルームシェア、お断りします

やっぱり、私渚くんが好きだ。



いや、大好きだ。



「何嬉しそうな顔してんだよ。ぶっ飛ばすぞ」



「すいません調子乗りました」



頭は相変わらずズキズキしたけど、心はぴょんぴょんしていた。



「体調、大丈夫なのかよ」



「うん、ちょっと頭痛がするだけ」



次の時間が持久走だから保健室に行ったってのもあるし大したことは無い。



「よかった」



目を合わさず小さな声で渚くんは呟いた。