モテ王子とのルームシェア、お断りします

さっきからなんとなく2人がお互いを敵視してるのはわかったけど。



「さっさと行くぞアホ」



渚くんが不思議そうに見つめる私を無視して保健室へと歩き始める。



「ご、ごめん」



頭痛のことなんか忘れるくらい渚くんのこと考えちゃってた。



保健室に着くと、先生がこちらに目を向ける。



「どうしたの?」



「ち、ちょっと頭が痛くて!!」



そう説明すると先生は体温計を持ってきて熱を計るように言った。