モテ王子とのルームシェア、お断りします

柊弥くんは私の体調を気遣ってくれてかゆっくり歩いてくれている。



「キーンコーンカーンコーン」



静かな廊下なせいでチャイムの音が大きく聞こえる。



次の授業が始まった。



「柊弥くん、授業…」



「玲衣先輩の方が大事」



いたずらっ子のように笑う柊弥くんにキラキラフィルターがかかる。



今日の柊弥くんは少しずるい。



もっと頼もしくなった柊弥くんを見て私も微笑む。