価値のあるものとはつまり、誰かに必要とされているということだろう?
非常に残念なことではあるが、俺は誰にも必要とされていない。
俺がいると「都合が良い」ことはあっても、俺「でなければならない」理由はない。
つまり、俺の代わりはいくらでもいる、という訳だ。
それは価値があるとは言えない。
…しかし、みらくは納得がいかないらしく。
「君に価値がないなら、私にだってないわよ」
とのこと。
…ふむ。どうやら、何か誤解をしているようだな。
価値のあるない合戦をしても無意味なのは分かっているが、誤解は解いておくに越したことはない。
「…みらく、お前には友達がいるか?」
「え、と、友達?」
「あぁ、友達。…いるか?」
「そりゃあ…いるけど…」
ほう。それは良いことを聞いた。
「家族は?…家族仲は良好か?」
「家族?え…まぁ、普通…?」
そうか。普通か。
「普通」の定義は人によって異なるが。
少なくとも、第一声で「家庭は崩壊している」と言わなかったのだから、
それなりに良好な家庭環境だと、勝手に推測させてもらう。
…少なくとも、他人と暮らしている俺よりは。
「なら、お前はその友達や家族にとって、価値のある人間だということだ」
「…」
友達に代わりはいない。家族にも。
つまりみらくは、その友達にとって、家族にとっても、唯一無二の存在だということだ。
…少し、羨ましい。
「…響也くんにはいないの?そういう…仲良しのお友達…」
「いないな。俺を嫌っている人間ならいるが」
「家族は?お父さんやお母さん…」
「…残念ながら」
そういうものはもう…俺にはない。
とっくの昔に失われてしまった。
「そんな…。でも、だからって価値がない訳じゃ…」
「…」
「…やめよ、こんな話…。心が苦しくなるよ」
…そうだな。悪かった。
何だか険悪な空気になってしまった…。…手術室で明るい話も、なかなか不釣り合いではあるが。
「よし。何か明るい会話をしよう…。話題を提供してくれ」
「え、えぇ?そんな、急に言われても…。…響也くんが、何か明るい話をしてよ」
俺か?…そうだな。
明るい話…。何かあるだろうか。
「…天体で最も明るいのは太陽だということはよく知られているが、星の中で一番明るいのはおおいぬ座のシリウス、」
「違う。あのね、そうじゃないの」
何故か、真顔で遮られた。
えっ?
非常に残念なことではあるが、俺は誰にも必要とされていない。
俺がいると「都合が良い」ことはあっても、俺「でなければならない」理由はない。
つまり、俺の代わりはいくらでもいる、という訳だ。
それは価値があるとは言えない。
…しかし、みらくは納得がいかないらしく。
「君に価値がないなら、私にだってないわよ」
とのこと。
…ふむ。どうやら、何か誤解をしているようだな。
価値のあるない合戦をしても無意味なのは分かっているが、誤解は解いておくに越したことはない。
「…みらく、お前には友達がいるか?」
「え、と、友達?」
「あぁ、友達。…いるか?」
「そりゃあ…いるけど…」
ほう。それは良いことを聞いた。
「家族は?…家族仲は良好か?」
「家族?え…まぁ、普通…?」
そうか。普通か。
「普通」の定義は人によって異なるが。
少なくとも、第一声で「家庭は崩壊している」と言わなかったのだから、
それなりに良好な家庭環境だと、勝手に推測させてもらう。
…少なくとも、他人と暮らしている俺よりは。
「なら、お前はその友達や家族にとって、価値のある人間だということだ」
「…」
友達に代わりはいない。家族にも。
つまりみらくは、その友達にとって、家族にとっても、唯一無二の存在だということだ。
…少し、羨ましい。
「…響也くんにはいないの?そういう…仲良しのお友達…」
「いないな。俺を嫌っている人間ならいるが」
「家族は?お父さんやお母さん…」
「…残念ながら」
そういうものはもう…俺にはない。
とっくの昔に失われてしまった。
「そんな…。でも、だからって価値がない訳じゃ…」
「…」
「…やめよ、こんな話…。心が苦しくなるよ」
…そうだな。悪かった。
何だか険悪な空気になってしまった…。…手術室で明るい話も、なかなか不釣り合いではあるが。
「よし。何か明るい会話をしよう…。話題を提供してくれ」
「え、えぇ?そんな、急に言われても…。…響也くんが、何か明るい話をしてよ」
俺か?…そうだな。
明るい話…。何かあるだろうか。
「…天体で最も明るいのは太陽だということはよく知られているが、星の中で一番明るいのはおおいぬ座のシリウス、」
「違う。あのね、そうじゃないの」
何故か、真顔で遮られた。
えっ?

