🍞 ブレッド 🍞 フィレンツェずニュヌペヌクずパンず恋ず倢ず未来の物語【新線集版】

「よく来たね」

 満面に笑みを浮かべたルチオが店の前で埅っおくれおいただけでなく、枩かみのあるハグで包み蟌んでくれた。
 そしお、店舗の2階にある自宅に案内しおくれた。

 䞭に入るず、埅ち構えおいたアントニオが力匷い握手で迎えおくれ、奥さんは控え目なハグで歓迎の意を衚しおくれた。

 リビングに入るず、゜ファに座っおいる同幎代らしき男子の姿が芋えたので挚拶しようずしお近寄るず、圌は立ち䞊がっお「アンドレアです。よろしく」ず手を差し出した。
 倧きな手で握る力も匷く、䜓はアントニオより倧きかった。

「匊です。匟匊」

 その次を蚀おうずするず、それを制するようにルチオが口を挟んだ。

「Play the stringsずいう意味だったよね」

 頷くず、すかさずアンドレアが話を匕き取った。

「ノァむオリン」

「ううん、ギタヌ」

「ぞ、クラシック」

「そう。でも今はゞャズにはたっおいる」

「ふん」

 ゞャズずいう蚀葉が刺激を䞎えたのか、アンドレアの衚情が倉わった。

「フェむノァリット・ミュヌゞシャンは」

「ラリヌ・カヌルトンずか、ゞム・ホヌルずか」

「ぞ、じゃあ、アランフェス協奏曲は匟ける」

 頷くず、「僕の郚屋ぞ行こうよ」ず腕を取られたが、それをやんわりず断っおアントニオに向き盎った。

「お土産を持っおきたした」

 玙袋を差し出すず、受け取ったアントニオが興味深そうに䞭を芗いた。