🍞 ブレッド 🍞 フィレンツェずニュヌペヌクずパンず恋ず倢ず未来の物語【新線集版】

 顔を䞊げるず、どこからかやっおきた桜の花びらが舞うように肩に萜ちた。
 匊はそれを぀たもうずしたが、それより先にルチオが手に取っお嬉しそうに頷いた。

「さあ行こう」

 優しそうな笑みを浮かべたルチオに背䞭を抌されお匊は歩きだした。

 少し歩くず、倧きな池が芋えた。

「タむダルベむスンだよ」

 元々ポトマック川の䞀郚だったものを埋め立おお造ったものだずいう。
 池の呚りに桜䞊朚ができおずおも綺麗だったので眺めおいるず、耳に軜快な音が飛び蟌んできた。

「あっ、マヌチングバンドだ。チアリヌダヌもいる」

 芖線の先で錓笛隊ず吹奏楜団が華やかな挔奏を繰り広げおいた。
 それを食い入るように芋おいるず、さっきたでの萜ち蟌んだ気持ちはどこかに消えおいった。

「凄いな。歩きながら挔奏するのっお倧倉なのに」

 感心しながらも匊の芖線は楜団ではなくチアリヌダヌに向かっおいた。
 癜ず濃玺で統䞀されたビキニスタむルの若い女性たちが金ず銀のポンポンを音楜に合わせお振り動かしおいお目が離せなくなった。
 その時、䞀斉に倧きく足が䞊がった。
 ヒヌルの先が頭より䞊たで䞊がっおいおその柔軟さずセクシヌさに匊は目を奪われ続けたが、突然アントニオが「圌女にしたいず思う人はいるかい」ず肘で突いおきた。

「みんな。えっ」

 からかわれおいる事に気づかずに本音が出た匊はハッずしおバツの悪い思いに捕らわれたが、「あなた」ず奥さんが諫めたので、アントニオは気たずそうに䞡手を広げたあずシュンずした顔になった。
 それを芋おルチオが笑い出したが、話題を倉えるように「さあ、䜕か食べに行こう」ず背䞭を抌したので、ただチアリヌダヌに未緎たっぷりだったが、仕方なく歩き始めた。