男主人公が私(モブ令嬢)の作る香水に食いつきました

「……婚約、されるのですね?」
「はい、私もマリー様と同じタイミングでオットーと婚約しようと思っています」

 えっ、やばい。情報過多でパンクする。
 纏めると、やっぱりオットーとマリーゴールドは付き合っていて、婚約まですでに考えている仲。
 そしてその婚約は私とレオンの日程に被せてくるってこと?

「なぜ、私とレオンと同じタイミングをお考えで?」
「なぜってそりゃ、俺らリーチェさんとレオンさんを尊敬してるっすから!」

 ホントかよ。チャラすぎて信じられないんだけど。
 そもそも尊敬されるほど深く接してないし、私がオットーと会ったのはこれが二度目なんだけど?

「というかオットー、あなたはあまり女性に興味がないものだとばかり思っていたわ」

 だから容姿をあえて悪く見せていたんじゃないの?
 女性によってこられるのが面倒で、研究熱心……かどうかは知らないけど、少なくとも錬金術師としては長けてたから、そっち方面にはあまり興味がない人だと思ってたのに。

「興味ないわけないじゃないっすかー。でもマリーはほぼ一目惚れでしたけどね」

 マジ? さすがはマリーゴールド。やっぱり彼女の容姿はどんな男性をも魅了してしまうのだろうか?
 ……でも、《《ほぼ》》一目惚れってなに?