男主人公が私(モブ令嬢)の作る香水に食いつきました

「リーチェさん久しぶりっすね!」

 そう言って煙の中から現れたのは、私が雇っている錬金術師のオットーだった。

「オッ、オットー?」

 なんでここに?
 私がマリーゴールドの手首だと思い掴んでいたのは、オットーの腕だった。

「って、どうなってるの……?」

 オットーはマリーゴールドの隣に立ち、マリーゴールドはオットーの懐に抱きついた。

「オットー、ちゃんと仕事はしているのですか?」
「呼び出しておいてその言葉はひどくないっすか?」

 えっ、えっ、ちょっと待って。もしかして、いや、もしかしなくてもこれは。

「マリー様がおっしゃっていた相手というのは、オットーのことですか?」
「そうなんでっす!」

 マリーゴールドらしからぬ返事で、マリーゴールドは指パッチンをしながらウインクを飛ばした。
 いや、指パッチンできてなかったけど。カスッて音しか出てなかったけど。
 ってかオットーの話し方を真似して、でも真似しきれてないマリーゴールドが可愛いすぎて胸キュンなんだけど。
 それより何より、なんでオットー?