「なぜ笑うのですか?」
レオンの例え話が例えになっていないこの状況で、笑うなという方が無理な話だ。
「やはりあなたは、ご自身を何もかも理解しているそういった類の人間だと思っているのですね? だから私の気持ちも、あなたの想像するものと同じであると信じて疑わない」
「それは少し違います。ただ私には視えるのです。先ほど侯爵様の気持ちが視えると言ったのはそれです。予知能力……と言った方がしっくりくるかもしれませんね」
どう説明するのが一番良いのかってずっと思ってきたけれど、予知と言ってしまえばまだ理解しやすいかもしれない。そう思っての苦肉の言葉だった。
「全てを見聞できるわけではありません。時々夢を見るように、未来が視える事があるのです」
「それを、信じろと?」
「信じなくとも構いません。むしろ信じ難い事だと思っていたので、私も今まで黙っていたのですから」
私が堂々とした様子でそう言うと、レオンは考え込むように手を顎に当てた。
完全な事実とまではいかないけれど、ここまで真実を明かしたのだから、もう自分の口に戸をする必要はない。
そう思って私は、レオンの回答を待たずに話を続けた。
レオンの例え話が例えになっていないこの状況で、笑うなという方が無理な話だ。
「やはりあなたは、ご自身を何もかも理解しているそういった類の人間だと思っているのですね? だから私の気持ちも、あなたの想像するものと同じであると信じて疑わない」
「それは少し違います。ただ私には視えるのです。先ほど侯爵様の気持ちが視えると言ったのはそれです。予知能力……と言った方がしっくりくるかもしれませんね」
どう説明するのが一番良いのかってずっと思ってきたけれど、予知と言ってしまえばまだ理解しやすいかもしれない。そう思っての苦肉の言葉だった。
「全てを見聞できるわけではありません。時々夢を見るように、未来が視える事があるのです」
「それを、信じろと?」
「信じなくとも構いません。むしろ信じ難い事だと思っていたので、私も今まで黙っていたのですから」
私が堂々とした様子でそう言うと、レオンは考え込むように手を顎に当てた。
完全な事実とまではいかないけれど、ここまで真実を明かしたのだから、もう自分の口に戸をする必要はない。
そう思って私は、レオンの回答を待たずに話を続けた。



