ある日、転校生がやってきた。 2nd days


「………」




俺は、頬杖をつきながら、フィグセルアカデミーから来たという2人の交換入学生を眺めていた。



あの2人には欠片も興味がないが、果音の大切な友人と学園が傷つけられるのはいただけない。



その可能性が残っている以上、俺たちが果音の頼みに応じないというのは有り得ない。



……にしても、フィグセルアカデミー生徒……裏社会の住人で何をするか分からない、だそうだが。




「……そうには見えないな」




俺には、あの2人がやりたいことくらい簡単に見抜ける。




『あははっ、だから頼んだんじゃん!』




昔、同じような場面があって二手に別れたことがあった。



その1件が片付いたあと、果音はこう言ったのだ。




『私にはたぶん思惑とかは見抜けないけど、葵はほら、見抜けるでしょ?そういうの』



『……』



『適材適所ってやつ!葵のこと頼りにしてるから!』




……今回も、俺を信じて頼ってくれているのなら。



俺は喜んでその信頼に応えるとも。




『で?いつ遊ぶんだ?遊んでくれるんだろ?』



『そうだなあ、今週末でいい?久しぶりにパーッと遊んじゃおっか!』




抜け目なく遊びを取り付けたことに満足し、その日に思いを馳せる。



思ったより、俺は浮かれているらしかった。