彼と別れた瞬間、チャラいドクターからの求愛が止まりません


 「……抱かせて」

 低く掠れた声。

 その声だけで、頭が真っ白になる。

 「いい?」

 真っ直ぐ見つめられて、私は小さく頷いた。

 「……はい」

 返事をした瞬間、甘い口づけが降ってくる。

 何度も重なる唇。

 触れるたび、少しずつ熱が深くなっていく。

 唇が離れたと思った次の瞬間、ふわりと身体が浮いた。

 「きゃっ」

 抱き上げられたまま、ベッドへ運ばれる。

 自分の鼓動がうるさい。

 先生の足音よりもずっと大きく響いている気がした。

 「あの、先生、お風呂……」

 そこまで言ったところで、そっとベッドへ寝かされる。

 「ごめん。今日は待てない」

 低く甘い声。

 情欲を隠さない瞳に、息がうまくできなくなる。

 「今すぐ、ひよりに触れたい」

 その言葉だけで、身体の中心がきゅんとなった。

 「……はい」

 次の瞬間、再び唇が重なる。

 啄むようなキスが、いつのまにか熱を帯びていく。

 シーツの擦れる音。

 重なる吐息。

 その全部が、身体の奥を甘く震わせた。