彼と別れた瞬間、チャラいドクターからの求愛が止まりません


 名前を呼ばれて、顔を上げる。

 至近距離で、視線が絡んだ。

 少しだけ眠たそうな目。

 でも、その奥にあるものは、昨日と同じで。

 「おはよ」

 と目を細めて、口角を上げた。

 「おはようございます」

 そう笑顔で返すと、

 「あぁー幸せだぁー」

 と言いながらさらに抱きついてくる。

 か、かわいい……。

 思わず、ふふっと笑い声が漏れた。

 「なに笑ってるの」

 軽く目を細める先生の顔も、声も、まだ色気を纏っている。

 あ、と思った時には、唇が触れていた。

 ちゅ、ちゅ、と短いキスが繰り返される。

 「ひより、好きだよ」

 甘い。言葉も、声も、視線も何もかも。

 「……私もです」

 そう言って微笑むと、またぎゅーっと抱きしめられる。