彼と別れた瞬間、チャラいドクターからの求愛が止まりません


 カーテンの隙間から差し込む光で、ゆっくりと意識が浮かび上がる。

 ――朝……?

 ぼんやりとしたまま、まぶたを開けた。

 見慣れない天井。

 けれど、その違和感よりも先に感じたのは――すぐ隣にある、温もりだった。

 「……っ」

 思わず息をのむ。

 すぐ近くに、瀬名先生の寝顔があった。

 規則正しい寝息。無防備に閉じられた瞼。

 昨日見ていた顔とは違う、どこか穏やかな表情に、胸がぎゅっとなる。

 ――綺麗な顔……。

 昨夜のことが、一気に蘇る。

 触れられた感触も、言葉も、全部。

 じわじわと顔が熱くなっていく。

 そっと身体を動かそうとした、そのとき。