彼と別れた瞬間、チャラいドクターからの求愛が止まりません


 濃厚なキスに意識を奪われたまま、気づけばベッドの上に寝かせられていた。

 お互いの息は少し上がっていて、絡む視線が熱い。

 服を着ていても、密着した身体と、何度も重なる唇から、言葉がなくても伝わってくる。

 ---どれくらいかわからない。

 唇が離れても、まだキスをしているような感覚に麻痺していた。

 久しぶりに交わる視線。

 愛しいと言わんばかりの目が、私を見下ろす。

 「……今日は、ここまでにする」

 えっ……。

 「大事にしたいんだ。欲のままじゃなくて……ちゃんと、抱きたい」

 優しく頭を撫でられる。

 「だから……次は、覚悟しといて」

 そう言った先生は、どこか余裕のある顔で笑っていた。

 けれど、その瞳の奥には、さっきまで隠しきれなかった熱が、まだ残っていて――

 それを見た瞬間、胸がまた強く鳴った。