「あ、ちょーど1階下がってきたんだけどー・・・って朔冴は?」
「・・・部屋に」
「ふーん・・・じゃあ躾け始めちゃおっか?」
リビングの椅子には零兄が座っていて、楽しそうに口角を上げる。
「・・・私は、なにをすれば」
「んっとねー、これに着替えてきて!」
メイクもねー!と笑う零兄が差し出してきたのは・・・。
「・・・ドレス?」
「そう、ドレス!いつか雫宮に着てほしかったんだよね」
紫から青、水色、白へとグラデーションになっているドレス。
「・・・私はメイクしたことない」
「だいじょーぶ!メイドに頼むから!」
そう言った零兄に従うように出てきた3人のメイドさん。
「雫宮に一番似合うメイクとヘアセットしてきて!」
「かしこまりました、葦零様」
メイドさんは零兄に一礼すると私を連れて近くの個室に入った。
鏡と椅子、あと大きなスペースにアクセサリーの棚。
化粧室、かな。
「雫宮嬢様、下着以外お服を脱いでいただいて、こちらのドレスを・・・」
メイドさんが手に持ちドレスを一瞥し、私は小さく頷いた。
なんでこんなコトに・・・。
躾けにドレスが必要ってコトは・・・パーティとかの作法とか?
一応養子縁組で私は皐月家の娘になったわけだし、作法がちゃんとしていないと恥になる。
そっか、と皐月家側の考えに納得しておとなしくドレスに体を通す。
・・・だが、事件が起こった。
「なんてことでしょう!雫宮嬢様、細すぎです・・・!美しすぎるくびれですが痩せ過ぎではありませんか・・?」
メイドさんが私の下着姿を見て発狂したのだ。
あぁ、そういえば私って太らない体質だったけ。
大食い番組からすれば欲しい人材だ。
「まぁまぁ、ドレスの紐を縛ればいいでしょう」
年配のメイドさんが苦笑しながら提案する。
美容系には興味がないから、全部お任せするコトにした。
ふんわりとしたドレスの後ろになる紐を引っ張られる。
きつい、というコトはなく、むしろありがたかった。
私は平均以上の身長と釣り合わない体重をしているらしく。
身体測定で先生を心配させたような。
ぶかぶかだったドレスは紐によって体にフィットし。
「・・・」
・・・それだけで終わるはず、ないよね。
「・・・部屋に」
「ふーん・・・じゃあ躾け始めちゃおっか?」
リビングの椅子には零兄が座っていて、楽しそうに口角を上げる。
「・・・私は、なにをすれば」
「んっとねー、これに着替えてきて!」
メイクもねー!と笑う零兄が差し出してきたのは・・・。
「・・・ドレス?」
「そう、ドレス!いつか雫宮に着てほしかったんだよね」
紫から青、水色、白へとグラデーションになっているドレス。
「・・・私はメイクしたことない」
「だいじょーぶ!メイドに頼むから!」
そう言った零兄に従うように出てきた3人のメイドさん。
「雫宮に一番似合うメイクとヘアセットしてきて!」
「かしこまりました、葦零様」
メイドさんは零兄に一礼すると私を連れて近くの個室に入った。
鏡と椅子、あと大きなスペースにアクセサリーの棚。
化粧室、かな。
「雫宮嬢様、下着以外お服を脱いでいただいて、こちらのドレスを・・・」
メイドさんが手に持ちドレスを一瞥し、私は小さく頷いた。
なんでこんなコトに・・・。
躾けにドレスが必要ってコトは・・・パーティとかの作法とか?
一応養子縁組で私は皐月家の娘になったわけだし、作法がちゃんとしていないと恥になる。
そっか、と皐月家側の考えに納得しておとなしくドレスに体を通す。
・・・だが、事件が起こった。
「なんてことでしょう!雫宮嬢様、細すぎです・・・!美しすぎるくびれですが痩せ過ぎではありませんか・・?」
メイドさんが私の下着姿を見て発狂したのだ。
あぁ、そういえば私って太らない体質だったけ。
大食い番組からすれば欲しい人材だ。
「まぁまぁ、ドレスの紐を縛ればいいでしょう」
年配のメイドさんが苦笑しながら提案する。
美容系には興味がないから、全部お任せするコトにした。
ふんわりとしたドレスの後ろになる紐を引っ張られる。
きつい、というコトはなく、むしろありがたかった。
私は平均以上の身長と釣り合わない体重をしているらしく。
身体測定で先生を心配させたような。
ぶかぶかだったドレスは紐によって体にフィットし。
「・・・」
・・・それだけで終わるはず、ないよね。



