そんな思い出に浸り、また元のUFOキャッチャーコーナーに戻ってきた。
「いたいた。川咲、どこ行ってたんだ?」
「ちょっとその辺を……え」
……見間違いかと思った。
私に気付いて手を振った加賀見先輩が、例のぴょん吉郎のぬいぐるみを小脇に抱えていた。
しかもぬいぐるみだけじゃない。プライズ用の無駄に大きいスナック菓子だとか、何かのアニメのフィギュアらしきものだとか、他にも何かいろいろ持ってる。
「私が店内一周してくる間に何があったんですか??」
「コツをつかむと簡単にいくことがわかってな。このマスコットだと、ここの隙間にアームを差し込むように狙えば……ほら、取れた」
取り出し口から景品を拾い上げた先輩はどこか誇らしそうだ。
「す、スゴイデスネ」
持ち前の勘の良さだとか分析力だとか動体視力だとかフル活用しやがった。
才能の無駄遣いでしょうよこれ……。



