女嫌いなはずの御曹司が、庶民の私を離しそうにない。





これはまた何とも真剣な表情で。

またしても顔がカアっと熱くなっていく。




「そ、そんな赤裸々に教えてくれなくて大丈夫です! もう、じゅうぶんわかりましたから!」


「本当か? 俺は自分の中にあるこの感じが、きちんと伝わり切ったような気はしていないが……」


「伝わってます! というか逆に聞きますけど、いつからですか? いつからその、私のこと──」




好きだったんですか?

……とまでは言葉に出せなかったけど、先輩はきちんと理解してくれた。


考えるような素振りを見せて、それから少し目を逸らした。




「……一学期、放課後デートをしたことがあっただろう?」


「ああ、ゲームセンター行ったときですね」


「あれぐらいのときには、ちょっと気付いていた」


「け、結構前では」


「そういう川咲はどうなんだ」


「私がいつ加賀見先輩を好きなことに気が付いたか、ですか? 一昨日です」


「ものすごく最近だな!?」


「一昨日の午後2時10分頃です」


「そして具体的だな……」