告白しようと思っていた相手から、思いがけず先に気持ちを聞いてしまった。
そんな今の私は、某配管工兄弟のアクションゲームで星を摂取したような状態だった。無敵モード。
だからごく自然に当たり前のように、こんなことが言えてしまう。
「大好きです。加賀見先輩」
とはいえ、無敵モードの持続時間は残念ながらあまり長くない。
ドクン、ドクン……と心臓の音はだんだんと大きくなってくる。
辺りが静かなせいもあり、とうとう緊張が最高潮に達しようとした頃。
「お、俺が言っているのは」
やっと顔を上げてくれた先輩は、弱ったような表情とは裏腹に力強い目で私を見た。
「もっと近づきたいし、触れたいし、一人占めしたいし、どうしようもなく愛おしくてたまらなるような……そういう気持ちのことなんだが」
「要するに恋愛感情ってことですよね? 私もそのつもりで言ってますよ」
「川咲が俺以外の男に笑顔を振りまいてるって考えるだけで嫉妬でどうにかなりそうになるし……」
「それさっきも聞きました」
「劣情を抱いてしまうことだってある」
「れっ……」



