女嫌いなはずの御曹司が、庶民の私を離しそうにない。





そして極めつけが三ツ星シェフによる料理の数々。

学園の生徒たちは特典で食事券がもらえたけれど、普通に店で食べたらいくらするんだろう。

この世にこんな美味しいものがあっていいのかと思うぐらい美味しい。美味しすぎる。




「やばい……学園祭最高すぎる……」


「ふふふ、瀬那ちゃん本当に美味しそうに食べるね」


「本当に本当に本当に美味しいよ……」




この学園に入って良かったな、なんてこんなに強く思ったことはない。

毎日苦しみながらも必死になって勉強してるかいがあるというものだ。


素材も味付けも超一級品の料理を心ゆくまで堪能して、私はふうっと息をついた。




「ねえ瀬那ちゃん、午後なんだけどさ」




時間を気にしながら言ったのは、私より高級料理を食べなれているせいか、一足先に食べ終えてお茶を飲んでいた詩織ちゃん。





「第3ステージ見に行ってみない? 今年何か変わったイベントしてるみたいなの」


「変わったイベント?」


「うん。ミスコンとミスターコン? あとベストカップルコンテストってやつ」