女嫌いなはずの御曹司が、庶民の私を離しそうにない。




野外ステージ上の巨大なモニターに映し出された綺麗な女の人がちょうど開会宣言をして何かしゃべっている。

……というか、この人見たことあるぞ。なんか前に外国で大きな賞とってた大物女優では??



やっぱりお金のかけ方が半端じゃない。

案内係はホテルのフロント係みたいなどう見てもプロの人たちだし、渡されたパンフレットは旅行雑誌か何かかと思うような分厚さだ。

覚悟はしていたけれど、私が知っている学園祭とは別物。




「あ、いたいた瀬那ちゃん!」




待ち合わせ場所へ先に来ていた詩織ちゃんも、アクセサリーを付けたりメイクをしたりして、今日はいつもより華やかな装いだ。




「おはよう詩織ちゃん。晴れて良かったね。どこから行く?」


「瀬那ちゃんが行きたいところに付き合うよ」


「本当? じゃあ私、天文部のプラネタリウムが気になるんだけど……」


「いいね! うちの学校のプラネタリウム、この辺りの博物館なんかのよりずっとずっと大きくて、星の数も多いらしいよ。いつもは天文部しか見られないみたいだけど、学園祭のときは一般公開してるんだね」