女嫌いなはずの御曹司が、庶民の私を離しそうにない。





「ならそんな外部団体任せの中、実行委員は何をするんですか?」


「業者から提出された企画案確認のための会議に出席したり、クラスメイトへ情報を伝達したりといったところだな。あとは数少ない生徒による任意団体の取りまとめ……」


「何となく面倒くさそうなのはわかりました」




仕事内容を指折り数えて教えてくれるのを遮って苦笑いする。

そんな役回りをちゃんと引き受けてくれる加賀見先輩さすがです。敬礼。


でもそっか。学園祭が終わるまであんまり会えないのか。



「なんか寂しいな……」




頭の片隅で思っただけで言うつもりなんてなかったのに、その言葉はぽろりと口からこぼれていた。




「……え?」




ポカンとした表情の先輩から見つめ返されてようやくそれに気付き、かっと顔が熱くなる。




「ふ、深い意味はなく! 一学期はそこの部屋で集まるのが当たり前だったから、日常が変わってしまうことに寂寥感を覚えるというかなんというか」