「ねぇ永遠ちゃん、あれ出口じゃない?」
先輩が指を差した先に光が見えた。
まったく、何者なんだこの人は。
唸る空間と謎の現象を一蹴りで黙らせ
挙句の果てには、出口まで引き寄せてしまった。
「またオレンジ色の空が見られるね」
「そうですね……」
「竹林はもう勘弁かなぁ。何度もしつこく永遠ちゃんを怖がらせてくるんだもん。意地が悪いよ」
平静を守っていたつもりだったのに、ぜんぶ見抜かれていたらしい。
敵わない。
「……先輩は怖くなかったんですか」
「怖くないよ。それに、永遠ちゃんを守ることが最優先の状況で、恐怖なんて感じているひまはないよね」
やっぱり敵わない。



