「永遠ちゃん
ほんの少しだけ怖いことを言うね」
「え?」
「匂いが近づいてる」
「……」
「背後から」
とっさに振り向いた。
目に入ったものにぞわぞわと肌の粒が浮き立つ。
来た道をなぞらえるように並んでいるのは、数多のロウソクだった。
一定の間隔で左右二本の列が連なり、道のようになっている。
おそらく竹林の入口からずっとここまで続いているのだろう。
入口に近いロウソクたちは先端が黒くなっており、火が消えた後だということがうかがえた。
私たちの背後に近いロウソクたちはまだ火がついていてゆらゆらと揺れている。
風が吹く。
消えない。
もっと強い風が吹く。
一つ、ロウソクの火が消えた。
どんどんとロウソクの灯りが減っていく。
これは…順番に火が消えていっている?



