「僕と永遠ちゃんが、この先もずっとそばにいるっていう誓いを立てよう」



羽生先輩が私を背後から覆うように立った。
鐘を打つ分銅を引くロープをふたりで握る。


私の手の上に先輩の手が重ねられている。
ここでも顕著に伝わってくる逃がさないという意志。


ほんとうに、この人は変なところで強引だ。



「そんな誓い立てなくても、あなたが望めばいくらだってそばにいますよ…」


「なんでサラッとそういうこと言うかなぁ。違うの。僕は永遠ちゃん自身の気持ちで選択された愛が欲しいの」


「???」


「いつになったらお互いの想いが同格になるんだろう。我慢できる自信ないや…」



うしろで展開される悩ましげなひとりごとに首を傾げる。