「それを見て、ある日言ったんだ。何かあったら俺が守るって。麻衣は最初の頃かなり大人しかったし、時たま虐めの標的になったりしてたから」
そして、ゆう君は紺野さんに触れていた手を引っ込めると、再び口を閉ざしてしまった。
暫く沈黙状態が続く中、私は彼の言葉に打ちひしがれる。
人から守られることが、どれ程心強いものなのか、つい最近それを知った。
以前、海斗さんが同じようなことを言ってくれた時は、純粋に嬉しくて、励みになって、私に力を与えてくれた。
それが大好きな人なら、尚更強く感じると思う。
だから紺野さんは、そんな辛い過去を背負っても、あんなに逞しくいられるんだ。
紺野さんにとって、ゆう君は特別な存在だから。
生きる力を与えてくれる、かけがえのない人だから。
そんな大事な人に私みたいな余所者が近付けば、あれだけ敵対心を剥き出しにするのも無理はない。
そう確信付くと、私は複雑な気持ちで一杯になり、自然と拳を握りしめる。
「結局、その後麻衣は親戚の家に引き取られることになって、中ニの頃に引っ越したんだ。だけど、高校でまさかここに編入してくるなんて、正直かなり驚いた」
そして、先に沈黙を破ったゆう君の最後の言葉によって、心の奥底で抱えていた蟠りが大きく膨らみ始める。
「それだけゆう君のことが大切なんだよ。好きな人の側にずっといたいと思うのは当然でしょ?」
堪らず、思った事をそのまま口に出してしまったけど、こんなことは言われなくても、ゆう君はよく分かっているはずだ。
あれだけ紺野さんの気持ちが溢れているんだから。
だから、今この場で確かめたい。
彼女に対するゆう君の気持ちを。
そして、ゆう君は紺野さんに触れていた手を引っ込めると、再び口を閉ざしてしまった。
暫く沈黙状態が続く中、私は彼の言葉に打ちひしがれる。
人から守られることが、どれ程心強いものなのか、つい最近それを知った。
以前、海斗さんが同じようなことを言ってくれた時は、純粋に嬉しくて、励みになって、私に力を与えてくれた。
それが大好きな人なら、尚更強く感じると思う。
だから紺野さんは、そんな辛い過去を背負っても、あんなに逞しくいられるんだ。
紺野さんにとって、ゆう君は特別な存在だから。
生きる力を与えてくれる、かけがえのない人だから。
そんな大事な人に私みたいな余所者が近付けば、あれだけ敵対心を剥き出しにするのも無理はない。
そう確信付くと、私は複雑な気持ちで一杯になり、自然と拳を握りしめる。
「結局、その後麻衣は親戚の家に引き取られることになって、中ニの頃に引っ越したんだ。だけど、高校でまさかここに編入してくるなんて、正直かなり驚いた」
そして、先に沈黙を破ったゆう君の最後の言葉によって、心の奥底で抱えていた蟠りが大きく膨らみ始める。
「それだけゆう君のことが大切なんだよ。好きな人の側にずっといたいと思うのは当然でしょ?」
堪らず、思った事をそのまま口に出してしまったけど、こんなことは言われなくても、ゆう君はよく分かっているはずだ。
あれだけ紺野さんの気持ちが溢れているんだから。
だから、今この場で確かめたい。
彼女に対するゆう君の気持ちを。


