◇◇◇
「紺野さんは大丈夫なの?」
保健室のベッドで静かに寝息を立てる紺野さんの隣で、私は向かいに座るゆう君の方へと視線を向ける。
「ああ。呼吸が落ち着けば問題ないから」
そう答えると、ゆう君は丸椅子に座ったまま紺野さんの寝顔をじっと眺めていた。
生憎、イベントの真っ最中の為、中は誰も居なかったけど、ゆう君は別段気にする事なく、呼吸の荒い紺野さんをベッドの上に寝かせた。
そして、彼女の背中を摩りながら、とても落ち着いた様子で優しく語り掛けるように、ゆっくりと呼吸の仕方を伝える。
こうして徐々に落ち付き始めた紺野さんは、気付けば眠りについていた。
その光景を側から見て、私はようやく事の次第を理解する。
「過呼吸だったんだね」
ゆう君が行なっていた処置は、昔テレビで見たことがある。
でも、いざそんな事が目の前で起これば、誰だって冷静になんて居られないはずなのに、ゆう君はとても手慣れた様子で対処していた。
「もしかして、これが初めじゃないの?」
そうとしか考えられない彼の行動に、私は恐る恐る尋ねると、ゆう君は黙って首を縦に振る。
「麻衣は過呼吸症候群なんだ。暫くそんなことはなかったのに、ここで起きたのは初めてかもな」
過呼吸は極度の精神的ストレスが原因と言われているけど、まさか先程紺野さんが私に叫んでいたことが、全ての引き金となってしまったのだろうか。
だとしたら、そこまでゆう君に固執する理由はなんだろう。
最後に言っていたことは、一体何を意味していたのか。
とても気になるけど、なんだか聞くのが怖い。
けど、このチャンスを逃せば二度と訪れない気がして。
どうしようか最後まで悩んだけど、やはりここは踏み込んでみようと。
私は意を決して、ゆう君に紺野さんとの関係に触れてみた。
「紺野さんは大丈夫なの?」
保健室のベッドで静かに寝息を立てる紺野さんの隣で、私は向かいに座るゆう君の方へと視線を向ける。
「ああ。呼吸が落ち着けば問題ないから」
そう答えると、ゆう君は丸椅子に座ったまま紺野さんの寝顔をじっと眺めていた。
生憎、イベントの真っ最中の為、中は誰も居なかったけど、ゆう君は別段気にする事なく、呼吸の荒い紺野さんをベッドの上に寝かせた。
そして、彼女の背中を摩りながら、とても落ち着いた様子で優しく語り掛けるように、ゆっくりと呼吸の仕方を伝える。
こうして徐々に落ち付き始めた紺野さんは、気付けば眠りについていた。
その光景を側から見て、私はようやく事の次第を理解する。
「過呼吸だったんだね」
ゆう君が行なっていた処置は、昔テレビで見たことがある。
でも、いざそんな事が目の前で起これば、誰だって冷静になんて居られないはずなのに、ゆう君はとても手慣れた様子で対処していた。
「もしかして、これが初めじゃないの?」
そうとしか考えられない彼の行動に、私は恐る恐る尋ねると、ゆう君は黙って首を縦に振る。
「麻衣は過呼吸症候群なんだ。暫くそんなことはなかったのに、ここで起きたのは初めてかもな」
過呼吸は極度の精神的ストレスが原因と言われているけど、まさか先程紺野さんが私に叫んでいたことが、全ての引き金となってしまったのだろうか。
だとしたら、そこまでゆう君に固執する理由はなんだろう。
最後に言っていたことは、一体何を意味していたのか。
とても気になるけど、なんだか聞くのが怖い。
けど、このチャンスを逃せば二度と訪れない気がして。
どうしようか最後まで悩んだけど、やはりここは踏み込んでみようと。
私は意を決して、ゆう君に紺野さんとの関係に触れてみた。


